発信ーダイヤルルール
このセクションでは、サービスとキャンペーンの 発信タブのダイヤルルールで設定されているキャンペーンダイヤルルールについて説明します。
ダイヤルルールは、コール試行回数に制限を設けるとともに、ダイヤラーが架電リストをパスした結果、未完了として残ったレコードに対して実行されるアクションを指定します( パスとは、キャンペーンプロセスの一部であり、ダイヤラーが関連する架電リストに含まれるダイヤル可能なレコードを全て試行したことを意味します)。
各パス中に、ダイヤラーは優先順位に従って、キャンペーンに関連する有効なリストからレコードを選択します。
- リスト順(複数のリストがキャンペーンに割り当てられた場合)
- ダイヤル率(リスト順が同じで、複数のリストがキャンペーンに割り当てられた場合)
- リスト内で優先レコードとしてマークされたレコード。優先順位の設定は、レコードへの最初のダイヤル試行に対してのみ適用されます。それ以降の試行では、優先されたレコードは通常のレコードとして扱われます。レコードの優先順位は、指定期間の経過後に期限切れになるように設定することもできます。
- 次のコール試行のために再スケジュールされたレコード。再スケジュールは、期間として設定できます(つまり、開始時間と終了時間の両方が設定できます)。終了時間が過ぎたレコードは再スケジュールされたレコードとして扱われなくなり(再スケジュールされた期間中にコール試行ができなかった場合でも)、一般順で処理される通常のレコードになります。
- キャンペーンのリストに対して設定された 並べ替え順 。
上記の一般的なレコード選択順序は、リスト内のレコードを全て試行するというオプションによって更なる変更を受ける可能性があります。
ダイヤルルールページ設定
レコード1件あたりの最大試行数
この設定では、キャンペーン内の1つのリストレコードに対する最大試行回数を指定します。この値に達すると、再試行できなくなります。コールレコードに1つの番号しかない場合、最後の試行の対話結果がこのレコードの対話結果になります。レコードに複数の電話番号が含まれており、それらがキャンペーン中に全て試行された場合、対話結果は残っている番号なしに設定されます。
番号1つあたりの最大試行数
番号1つあたりの最大試行数は、レコード内の同じ電話番号に対する最大試行回数を指定します。
レコード内の全ての番号を先に試行する
この設定を使って、同じレコードの複数の番号が同じリストの他のレコードに対してダイヤルされる順序を再設定します。
初期設定上、ダイヤラーはダイヤルするために多数のレコードをメモリに入れます。 レコード内の全ての番号を先に試行するオプションを選択すると、ダイヤラーは、他に考慮する変更がない(新しいエージェントがプルに追加されたこと、メモリ内の初期レコードの拡張が必要であることなど)と推測し、新しいレコードをメモリに追加する前に、すでに試行したレコードの全ての番号を試行します。
レコード内の全ての番号を先に試行するオプションが選択されていない場合、ダイヤラーは各レコードの最初の番号を試行してから、各レコード内の後続の番号をダイヤルします。
リスト内のレコードを全て試行する
初期設定上(チェックボックスが選択された状態)、ダイヤラーがコールリストをパススルーするときに、ダイヤル可能なレコードの全てが1回試行されます。つまり、ダイヤラーがパススルーを開始すると、リストの最後のレコードに達するまで、指定された順に従ってダイヤル対象のレコードを1つ1つ選択します。その後、ダイヤラーは新しくリストをパススルーします。従って 、リストが徐々に更新される場合、新しく追加されたレコードはリスト内の位置によって、現在の試行中に呼び出される場合と呼び出されない場合があります(リスト内の位置は、適用される並べ替え順によります)。この初期設定は、関連するコールリストの全てのレコードが同じぐらいの値を持つ場合(全てのレコードがキャンペーン中に試行されることが望ましい場合)にご利用ください。
チェックボックスが選択されていないと、ダイヤラーは常にリストの先頭から次のダイヤル可能なレコードを探します。この設定は、新しいレコードがアクティブなコールリストに 定期的に追加 され、並べ替え順がリスト内のレコードの相対値を指定する場合にご利用いただけます (最新のリードの方がコンバージョン率が高い)。この設定を使うと、リストの先頭に表示される新しいレコード(即ち、高い値を持つレコード)は、リストに追加されるとすぐに試行されます。リストの最後レコードに到達できない場合がありますので、ご注意ください(例えば、元のリストが長い場合、更新が頻繁な場合、高い値を持つレコードが多い場合など)。
このオプションがどのように働くかを説明するために、実行中のキャンペーンのリストに新しいレコードが追加され、指定された並べ替え順に従って、リストの先頭に入るとします:
- このチェックボックスが初期設定上、選択されていると、ダイヤラーは最初に現在の試行を終了します。新しいレコードは次の試行中に呼び出されます。
- チェックボックスが選択されていないと、ダイヤラーはすぐに新しく追加されたレコードの呼び出しを開始します。
対話結果別のダイヤルルールリスト
このリストには、指定された発信キャンペーンに対して定義され、キャンペーン内のレコード処理がまだ終了していないことを示す対話結果が含まれます(これらには、試行が失敗したが後続の試行が可能な対話結果、および カスタムされた続行 タイプの対話結果が含まれます)。
それらの全ての対話結果に対してデフォルトアクションが設けられています。カスタムされた続行 タイプの対話結果の場合、デフォルトアクションは 再スケジュール(24時間)です。対話結果のデフォルトアクションを変更するには、対応するテーブル行をダブルクリックして、表示されるダイアログダイヤルルールの編集でご希望のアクションを選択します。
ダイヤルルールの編集ダイアログの設定
ダイヤルルールを編集するには、リスト内の任意のエントリをダブルクリックします。ダブルクリックすると、ダイヤルルールの編集というダイアログウィンドウが開き、以下の設定を指定できます。
対話結果
対話結果は選択した対話結果を表示します。読み取り専用です。
再試行
再試行は、被呼者の電話番号を短期間内に再試行するかどうかを示します。再試行は、短期間の一時的な状態(例えば、通話中または圏外など)による試行の失敗を表す対話結果に使用されます。そのような再試行は、同じコール試行の一部として見なされます。ある対話結果に対して再試行を有効にするには、チェックボックスを選択します。
最大再試行回数
これは、1回のコール試行あたりの最大再試行回数です。 再試行オプションを選択すると、最大再試行回数を指定する必要があります。
再試行間隔
再試行間隔は再試行の間の時間(分)です。 再試行オプションを選択する場合はそれも指定する必要があります。
アクション
アクション は、コール試行が選択された対話結果を生成するときに適用されます。次のアクションが利用可能です:
- シナリオを実行する:指定されたシナリオがこのコール試行に適用されます。これは、例えば、録音済みのメッセージをお客様の留守番電話に残すために使用できます。
このアクションは以下の条件で機能します:
- プレディクティブ/プログレッシブキャンペーンおよび自動キャンペーンの場合のみ
- 相手側によって応答されたコール試行の場合のみ (つまり、シナリオは 話中 または 応答なしのコール試行の場合実行できません)
- 応答されたコール試行がエージェントに接続されなかった場合 (つまり、自動検出された 留守番電話, ファックス, 無音の場合、シナリオが実行されます)。
- 上記の例では、留守番電話が自動的に認識されると、コールが指定されたシナリオに伴い処理できます。コールがエージェントに接続され、エージェントが対話結果を "留守番電話 "に設定した場合、シナリオは自動的には適用されません。ただし、エージェントは手動でこのコールをシナリオに転送できます。
- 音声メディア作成プロトコルに従わないシステム対話結果(例えば、"FAX機"または"システム切断")はシナリオを起動できません。
- 番号の発信を停止する:このキャンペーン内でこの番号はこれ以上試行できません。
- 全てのキャンペーンで番号の発信を停止する:この番号は、それが定義されている架電リストの一部として試行できません。 ご注意:このアクションがデフォルトとして設定されている場合、システムは 無効な場号を検出するときに、"リスト内の番号は無効になっています"を ワンタイムキャンペーン結果で注記として掲載します。</ref>
- レコードの発信を停止する:このキャンペーン内でこのレコードに含まれる番号は試行できません。
- 延期期間:レコードの処理は、このキャンペーンの一般のダイヤルルールに則って続行されます。一般のダイヤルルールに従って、レコードを再試行する必要がある場合は、指定した最小待機時間が経過してから、次の試行が開始されます。レコード件数の少ないリストまたは試行がほぼ完了したリストで同じレコードへの再試行の繰り返しを防ぐために、この延期が設けられます。
- 再スケジュール:ある番号に対する再試行がスケジュールされます。この対話結果がエージェントが見れるように設定されている場合は、エージェントは次の試行を手動でスケジュールすることができます。複数の電話番号を含むレコードの場合は、次の点に注意してください。
- 新しいコール試行が手動でスケジュールされる場合、この試行はエージェントによって指定された番号に対して行われます。それまでは、レコード内の他のすべての番号は無視されます。
- 新しいコール試行が自動的にスケジュールされる場合、レコード内の他の番号の処理プロセスは"レコード内の全ての番号を先に試行する"オプション(上記を参照)の設定によって異なります。このオプションが選択された場合でも、システムは、再スケジュールが行われた番号に続くレコード内のすべての番号を試行します(キャンペーンの架電時間の通り )。それ以外の場合は、再スケジュールされた試行が行われるまで、そのような番号はすべて無視されます。
最小待機時間
延期期間というアクションの内容を参照してください。
再スケジュール間隔
再スケジュール間隔 は、 アクションが 再スケジュールに設定されている場合に、この番号への再試行が行われる間隔(時間)を表します。 手動の再スケジュールは、ここで指定されたデフォルトの再スケジュール間隔よりも優先されますので、ご注意ください。
シナリオ
これは、コール試行に適用されるシナリオです。 アクションがシナリオを実行するに設定されている場合は、指定する必要があります。