テキストマスキング
コンタクトセンターが提供するサービスの種類によって、受信チャットにインターネットセキュリティ上のリスクをもたらす可能性のある機密データが含まれている場合があります。例えば、銀行カード番号、アクセスコード、および健康に関するお客様の個人情報が含まれます。そのようなデータの取り扱いは、さまざまな法令、業界の安全基準、および社内ポリシーによって管理されます。従って、受信メールを確認する際、そのようなデータを識別し、メールが処理または保存される前にそのデータがマスクされていることを確認しなければなりません(データマスキングは、ランダムな文字に置き換えることによって元のデータを隠すプロセスです)。
メールだけでなくチャットでも機密データを隠すことができます。受信チャットの一部を隠すには、まずコンタクトセンター管理者アプリケーション 設定 > セキュリティ > テキストマスキングでその機能を設定します。
プロパティ
表示されるプロパティペインで、ウェブチャットで機密データをマスクするというボックスをオンにします。これによりテキストマスキング機能が有効になります。そして追加をクリックして値を追加します。
- 名前は、マスクの名前を意味します。任意の名前を指定してください。
- マスクは、機密データの内容を識別し、それをアスタリスクの文字列で置き換える値の文字列を意味します (例: ****************)。
マスクの例
マスクには、 regex 構文が必要です。文字列を入力した後、適用をクリックし、変更を保存します。マスクを保存すると、チャット内のこのような機密データがエージェントデスクトップアプリケーションの後続のチャットで"マスク"されます。機密データをマスクすると、チャット対話が保存されるとき、またはチャットの記録がお客様または他のユーザーにメールで送信されるときに、お客様の個人情報が確実に隠されます。
ご注意: 各文字列は個別に入力する必要があります。
クレジットカードのマスキング:
- Visa: 4[0-9]{3}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- American Express (Amex): 3[0-9 -]{13,18}
- MasterCard (MC): 5[1-5][0-9]{2}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- Diner's Club: 3(?:0[0-5]|[68][0-9])[0-9]{11}
- Discover:
- 65[4-9][0-9][ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- 64[4-9][0-9][ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- 6011[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- 6221[ -]*2[6-9][0-9]{2}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- 6221[ -]*[3-9][0-9]{3}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- 622[2-8][ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- 6229[ -]*[01][0-9]{3}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
- 6229[ -]*2[0-5][0-9]{2}[ -]*[0-9]{4}[ -]*[0-9]{4}
上記のマスクは、受信チャットでお客様から提供されるクレジットカードの番号を隠します。各マスクの名前(Visa、Amex、MCなど)はマスク設定に影響を与えません。
社会保険番号のマスキング:
- \d{3}[- ]?\d{2}[- ]?\d{4}
このマスクは、お客様が着信チャットで提供する社会保険番号を非表示にします。マスクの名前はマスク設定に影響を与えません。